人気ブログランキング | 話題のタグを見る

しばし柴たいむ

mshibas.exblog.jp
ブログトップ

My Dog Syndrome

「マイドッグシンドローム」
辞書で調べてもどこにも出ていません。
だってダンナが作った言葉ですから。

意味は、「うちの子(犬)症候群」、俗に言う「親ばか」ってことになります。これはアメリカで柴犬をショーしている人たちとの会話で”My dog is…” “My dog was…” “My dog can do…” My dog! My dog!”、と一方的に「うちの子(犬)」の自慢話しかしないタイプの人をMy Dog Syndromeと私たちは言っています。
いえね、その人の犬がこの地球上にいる全ての柴犬の中で一番スタンダードに沿っていて誰が見ても本当に素晴らしいと思える犬ならばいいのですが・・・

どの犬にも長所短所はあって、自分の犬に対して大抵は飼い主が良いまたは好きと思う事が長所、困るまたは嫌だと思う事が短所、となるのでしょうか?どう見ても尾の毛が長すぎておかしい柴犬を「うちの犬ってゴージャスな尾でしょ。」と自慢すればそれが長所になって柴犬を知らない人たちは右へ倣えになってしまう。

ペットオーナーの中にもマイドッグシンドロームがいる。「うちの子はフレンドリーよ。」「うちの子は噛まないわよ。」確かにそういう犬はたくさんいるし飼い主のコントロールが利く犬もいる。しかし、先日とんでもないマイドッグシンドロームにかかった人に遭遇した、というかそういう人がうちの向かいに引っ越してきたのだ。

そのひと騒動。

夜中に帰ってきたダンナと子供たちとでガレージドアを開けたまま車に荷物を積み込んでいた最中、向かいの家のガレージドアが開き、犬が飛び出してきた。街頭の薄明かりの中その犬たちは徘徊し、近所の犬たちが吠え始め、「犬が放れているぞ!」と聞いてガレージの外に出た私が見たのはこっちに向かってくる二頭のピットブルだったのだ。私たちの側に来たブリンドルのメスは攻撃する気配はなく触って(捕まえて)も安全だろうと思い、リードを取りにガレージ内に入っていったところ、うちの犬たちが吠え始めたのを聞いてブリンドルも一緒に入ってきた。アパート状に積み重なったケージの中で当然うちの柴犬軍団は大騒ぎ!普段、知らない人や犬(私たちが招待して)がガレージに来ても「吠えるな!」と指示すると吠えないものなのだが、いきなり興奮して攻撃態勢をとって吠え返してくるワケワカラナイ犬が目と鼻の先にいるのだから「吠えるな!」の指示も双方の吠え声にかき消されてしまう。で、もう一頭のピットブルはガレージの前にいるダンナに向かって唸っているという状態であった。

肝心な飼い主は???
ダンナが向かいに引っ越してきた人に言っている。”Come get your dogs right now.!(早く来てあんたの犬たちを連れて行け!) ” 玄関ドアのところに突っ立っているその人(奥さん)の返答は“Oh, my dogs are nice.(あら、うちの犬たちは良い子よ)” まあ、この言葉は予測が付くのだが、次に出た言葉が“Look at it, I have a little girl..(ほら、うちには小さな女の子がいるし)”
・・・????!!!
「うちの子(犬)は毎日寝食を共にしている家族の一員であるうちの娘がこんなにも小さい(三歳くらいの子)のに攻撃しないからまるっきり知らないあなたにも絶対に攻撃はしないわ」
というなんとも犬の行動心理学を理解していない定義を打ち立てているではないか。
誰がガレージドアを開けたのだか、飼い犬が外に出て勝手に近所を徘徊している時点で迷惑が掛かると思わんのかね?現状況として、あなたのピットブルたちはうちのガレージに入ってこんなにも大騒ぎをおこしているし、人に向かって唸っているのですが・・・
こんな騒ぎを見ても、犬を連れて行ってくれと言われても平然と“My dogs…”と言えるとは、かなり重症なマイドッグシンドロームにかかっているというわけである。

最終的に飼い主がうちのガレージに来て“Come on baby.”と言ってもうちの犬に吠え続けているブリンドルの首輪を摑んで帰って行ったのだ。

やれやれ、今後問題が起きなければいいが・・・

ちなみにASPCAに連絡したが、うちの市の担当はこの飼い主に対して何もしないという返事だった。お役所に言わせると問題処理はするけど予防というのは個人個人でってことなのでしょう、きっと。
by mshibas | 2007-05-14 05:30 | | Comments(0)