何が恐怖って、アナタ、私ゃ…
閉所恐怖症なのだ。
でも、狭い場所とはいえ密閉された空間ではないので大丈夫、CTスキャンの時も楽勝だったし…
ところがMRI技師の若いおにーちゃんてば
耳たぶにエキスパンダーピアスしてるし、
髪型パンクだし、
服装も医療関係の定番ユニフォームがやけにファンキー柄だし。
こんな悪魔思想漂わせるようなおにーちゃんに頭をガッチリ固定されて
「一時間はかかるから」「音が鳴ってる間は動いちゃダメだよ」「じゃ、始めるよ」
って、いきなり予告もなしに顔面に鉄仮面みたいなカバーかけられたもんだから
(ひえー、何するのぉぉぉ…)
もう、棺桶に入れられちゃった様な密閉感覚に陥っちゃったのよーー!
い、一時間もこの状態??う、うそでしょ??
心臓バクバクだし、息苦しいし、咳が出たらどうしようとか…
そりゃあもう恐怖で震えたわさ。
結局、30分脳の画像を撮って、喉の画像は別の日に撮ることになった。
「心臓バクバクだったわよ、ほらまだ震えてる」って悪魔おにーちゃんに言ったら
「閉所恐怖症なの?じゃ、隣の市のMRIの方がリラックスできるよ」って…
でも、鉄仮面は被せられるって言うから結局恐怖は同じなんだろうけど、隣の市に行くことにした。
はぁ~、どうなることやら…。