しばし柴たいむ

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差し毛とは?

「赤一枚」のエントリで「次回は差毛と三色毛について書いてみようと思う。」と書いてから1年2ヶ月も経ってしまった。

三色毛(三段毛)については「三段毛と毛色遺伝子」で滅茶苦茶簡単に書きましたが、差毛(差し毛)はどういう毛の事なのかがはっきり理解できないために書けませんでした。

今まで、日本犬、特に赤柴犬では剛毛の先端に黒色が出ている毛がよくあるので、これを差し毛(もっと細かく分類すると黒差し毛)と言うのかな??と、おぼろげに理解して「差し毛」という言葉を使っていた。凛の毛色も赤に黒差し毛が入ったものと思っていた。

現に、日保の会報「日本犬」平成8年度第4号に書かれた「日本犬の毛色」では「各種毛色を構成する毛の種類と比率」の項で「赤毛、差毛あり」に黄黒縞状毛と黒黄縞状毛の比率が書かれている。これは「差し毛」とは「三段毛に現れる黒色」と理解できる。そうすると毛先に出る黒色だけではなく「三段毛」の中間の黒色も「差し毛」ということになる、と個人的に解釈する。

「差し毛がある」と言われると血相を変えて憤慨する人がいるが、私は俗に言う「差し毛」、三段毛に現れる黒色を肯定的に取っている、それは三段毛を出すアグーチ遺伝子は哺乳類が持つ野生型の発現様式、ということから原種性を持った毛の特徴だと思えるからだ。

でも、なんで「差し毛」が嫌われるのか?

果たして本来の意味の「差し毛」とは・・・。

その答えをくださったのは金指光春恩師。

その1:辞典から引く「差し毛」の意味

さしげ【差し毛・刺し毛・差毛・刺毛】
1.動物の毛で,全体の部分と違った色の毛が交じっていること。また,そのような毛や動物。
2.動物の毛並みで、一部に異なった色の毛がまじること。また、その毛。
(*1と2は別々の辞典から引用)

その2:日本犬標準を決めた斉藤弘吉が解説した差し毛
(*これは金指先生に斉藤弘吉が解説した文章のコピーをいただこうと思います。)

そしてこれが本来の「差し毛」ということになります。
http://ameblo.jp/1noa1/entry-11194906694.html
(*ブログ主様にリンク承諾を伺おうとしたのですが、ブログ会員のみのコメントしか受け付けていなかったので勝手にリンクさせてもらってます。)
http://nonokikichai.blog122.fc2.com/blog-date-201111.html
こちらは猫ですが、ずっと下にスクロールすると黒猫に白い差し毛の画像があります。

リンク前者の差し毛は全体に生えているので辞典1に該当、そしてリンク後者は一部に生えているので辞典2に該当するものだと解釈できます。ということは、2種類の「差し毛」があるということですね。

で、私も探してみましたよ、本来の「差し毛」。
c0006164_764220.jpg

赤に黒差し毛が散らばって生えているので1の差し毛でしょうね。良く見ると白が数本生えている部分が一カ所あります。
c0006164_7103788.jpg

黒に白差し毛は目立ちますね、でもほんの少しなので近付かないと分らないです。これは一カ所にまとまっているので2の差し毛でしょうね。
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これは別の黒柴です。これもよーく見ないと分らない差し毛。周りに見える白い縮れ毛は抜けた綿毛です。

差し毛が嫌われる要因は一部分にまとまった差し毛が目立つくらい生えていると展覧会で良い評価がもらえないからだと思います(個人的意見です)。差し毛は抜くか線香の火で焼き取って展覧会に出すのだそうです。

となると、凛の「俗に言う黒差し毛」は抜いてしまうと丸裸になってしまう〜〜〜!(笑

金指先生曰く、三段毛の黒は「黒の(黒が入った)剛毛」と言えばいいのだそうです。あぁこれで差し毛の疑問は解決。

でも、今や「Urajiro」と同じように「Sashige」まで世界中に通用する日本犬用語になりつつあるのだ。そしてSashigeの意味は「赤の先端に黒がある毛」と解釈されて胡麻毛と分別する用語に使われそうになっている。

いいのかなー??
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by mshibas | 2013-04-11 08:08 | | Trackback | Comments(0)
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