6歳の頃の美佗です。
毛色は「赤」です。
でも、毛を分けてよーく見てみると・・・
こんな毛色をしています。
日保で俗に言われる三段毛というものです。
専門用語ですと黄黒縞状毛と言います。
よくよく見ると先端が少し黒のもあります。
これは黒黄縞状毛です。
この毛の先端が黒い黒黄縞状毛が全体的に生えていると胡麻と言われる毛色になります。
記号で表すと、黄黒縞状毛は黄〜濃赤系の色を司るフェオメラニン(Pheomelanin)と灰色〜黒を司るユーメラニン(Eumelanin)からPE。黒黄縞状毛はEPとなります。
尚、黄〜濃赤と白で構成される毛はPとなります。
何でこのような毛なのか、というと・・・先祖から受け継いで来たDNAな訳なのですが、毛色遺伝子が大いに関係していると思います。(注:この辺は私は学者や研究者ではないので私が個人的に感じる事や、経験した事に基づいて個人的な素人意見を書きます)
柴犬の「赤」と言われる毛色遺伝子はA座(アグーチ)のAyです。そして「黒」と言われるのはatです。A座にはAy、aw、at、aがあり、左から優勢順になってます。
A座は2011年4月に新しい研究結果が発表され、この情報はきり父さまからいただきました。(ありがとうございました。)
http://jhered.oxfordjournals.org/content/102/Suppl_1/S11.full
毛色遺伝子は対立で構成されるので、赤はAyAyかAyatです。
たぶんAyawもあるのでしょうが、これはawが胡麻毛を出す遺伝子だと判明しない内ははっきり断定できません。
そして、aというのは黒一色の毛なので柴犬が持たない遺伝子です。
黒はatatで、美佗が黒のスンスンを生んでいると言う事は、美佗の赤毛遺伝子はAyatである。
三段毛(黄黒縞状毛)はフェオメラニンとユーメラニンを持ち合わせているAyatがはっきりと毛の1本に現れているのだと思います。