「赤一枚」って毛色ってなに??
こちらのサイトhttp://dogrun.biz/dogword/syousai/a-27.htmlによると
「赤一枚とは犬の毛色を表す用語で、赤の単色のことをいいます。土佐犬の専門用語で最高の毛色とされています。」
とあります。
私の好きな動物文学作家の戸川幸夫氏は、土佐犬物語の文中に
「仔犬は赤一枚、口黒、総黒爪、という優れた血統を示す代表的な被毛を持ってはいたが・・・(後略)。」
と書いています。
日本犬保存会創立五十周年史上巻853〜856ページ「三河犬なるもの」(昭和39年出版された記事)の文中に
「ましてや、”赤一枚毛、総黒爪、黒マスク”の強い遺伝力を金看板にした三河犬が、すごい繁殖力で中部、近畿方面の日本犬と混血し、”純日本犬これなり”と売り込まれた・・・(後略)。」
「(前略)・・・被毛は濃淡の無い一枚毛・・・(後略)。」
「また三河系に濃色の被毛が多かった・・・(中略)毛先がてらてらした光沢を感じさせるものがあり、毛根の上から先端まで同一色調で剛毛の表面と毛根との濃淡がない。」
と書かれています。
さらに加えると、
「三河犬が、まぎれこんで出陳されることも皆無に近く、血統を汚職することもない状態になりました。」
とあります。
ここでまとめ。
赤一枚の毛色表現は日本犬本来のものではない。(フォーンの部類だと思う)
赤一枚は三河犬が持つ強い毛色遺伝子で商業目的の売り文句。
今時、うちの柴犬は赤一枚、なんて言っている繁殖者はレッドカード一枚で退場〜(笑。
日本犬の毛色は単色(に見えるもの)であろうと濃淡があり根白が理想。私自身は差毛の無い単色はあまり好まない。
ということで、 次回は差毛と三色毛について書いてみようと思う。
気が向いたらね(笑